「損大利小」は、FXトレードだけでなく、投資の世界では有名な言葉ですね。
FX初心者の方は特に注意すべき問題です。
「損大利小」とは一体どういうものなのか?基本的な解説と、パターンから学びましょう。
【損大利小】とは?
損大利小とは、言葉の通り「損失が大きくなり、利益が小さくなる状態」です。
10回トレードして勝率5割でも、1回の利益が20pips、1回の損失が30pipsだった場合
「利益100pips-損失150pips= -50pips」となり、勝率5割なのに結局損していることに。
このような状態のことを「損大利小」といいます。
なぜ【損大利小】になってしまうのか?
損大利小に陥ってしまうのは主に「メンタルが原因」です。
FXトレードでは、テクニカル分析も大事ですが、メンタルも重要です。
損大利小パターン① 「損したくない」という気持ちが強すぎる
「損したくない!」という気持ちは誰にでもあります。
損をするためにFXをやっているのであれば、その人はただの変態でしょう。
損大利小の原因の1つは、損をしたくないという気持ちが強すぎること。
FXで勝ち続けている人で、勝率100%の人はいません。
損切りして当たり前。一時的な損失だと割り切って考えるべきです。
+と-を繰り返しながら、資産を増やしていく。
「損をしたくない」という気持ちが強すぎると、
損切りを躊躇してしまい、更に大きな損失になることが多々あります。
「損をしたくない」という気持ちだけでポジションを保有しているということは、
テクニカル分析での判断ではなく、感情でのトレードです。
損大利小パターン② 「利確の判断を感情だけに任せる」
損大利小とは、利益が小さくなることも含まれていますね。
FXは「利確」の判断が難しいのですが、
利確の場合でも感情での判断はNGで、必ずテクニカル分析と一緒に判断すべきです。
「ちょっと利益が出たから利確しよう」
「前回の損失が大きかったから、その損失を取り戻すまでポジションを保有しよう」
これは「感情」での判断ですね。
テクニカル分析を行い、
「○○が出現し、転換の可能性が高くなったから利確しておこう」
「○○になり、利益が伸びる可能性が高くなったから、ポジションを保有しよう」
という判断をするべきです。
どっちに動くかわからない場合も、利確をしておくべきです。
わからない(予想に不安がある)のであれば、運任せのトレードと一緒です。
損大利小パターン③ 自分のルールを決めていない
例えば30pipsで利確、20pipsで損切りという自分のルールを決めていたら、
上に記載した場合だと、勝率5割で+50pipsです。
勝率4割でもプラマイ0になります。
自分のルールを決めることは、非常に重要です。
ですが、上記のルールはあくまで一例であって、
自分のルールは、自分の資金量や、トレードスタイルによって決めるべきです。
損大利小を克服するためには?
損大利小を克服するためには、
- 感情的なトレードはしない。
- 自分のルールを作る
この二つで、損大利小は克服できますが、
上記のような毎回固定のルールは、あまりオススメしません。
個人的に、損切り、利確ポイントは、
トレード毎のテクニカル分析によって決めるべきだと思っています。
局面によって、30pips以上動きそうな時もあります。
5円続いた上昇トレンドが、トレンドラインを勢いよくブレイクしたら、
30pips以上動く可能性が高いですよね。
大きな利益を狙えそうな局面で、
わざわざ30pipsで納得するのも、利小の原因の1つです。
また、買いエントリーしているときに、
強いサポートラインが25pips下にあった場合、
強いラインですから、抜ける可能性より反発する可能性の方が高くなります。
そんな局面で、20pipsの損切りではもったいない。
抜けたところに損切りポイントを置く方が良いですよね。
自分の取引環境により、
利益、損切りポイント、取引枚数など、自分のルールも変わってきます。
自分のルールを決めたうえで、
トレード毎に、戦略(利確、損切りポイント)を練りましょう。
損大利小とは主に、感情から起こる「厄介な病気」といった感じですね。
過信しすぎてもダメ。臆病過ぎてもダメ。FXって難しい…。
FXで負け続けているなら、自分のルール、戦略、
テクニカル分析の判断、トレード手法を見直してみましょう。
まとめ
- 損大利小とは「損失が大きくなり、利益が小さくなる状態」
- 主な原因は「メンタル」にある。
- 克服するには「感情的なトレードはしないこと」「自分のルールを作り従うこと」
- 自分のルールを決めた上で「トレード毎に戦略を練る」
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