皆さんご存知の通り、FXトレードには「リターン」もあれば「リスク」もあります。
頭では分かっていても、
初心者の方はリターンだけに囚われ、リスクを忘れがちになっていたり、
リターンを考えずに無意味なリスクを負っていることもあります。
そんなFXトレードにおけるリスク・リターンを改めて確認し、
リスクとリターンを照らし合わせながらFXトレードを行いましょう。
FX【トレード】におけるリスク
トレードを行うということは、もちろんリスクが付きものです。
FXトレードにおける「リスク」は主に以下の5つ。
- 為替変動リスク
- 金利変動リスク
- 流動性リスク
- オンラインリスク
- 信用リスク
FXには様々なリスクがありますが、一番の主なリスクは「為替変動リスク」です。
FXでは、この「為替変動」で利益を得たり、損をしたりします。
FXトレードを行うなら、為替変動のリスク・リターンを十分に理解する必要があります。
リスクとリターンを十分に理解しよう。
「虎穴に入らずんば虎児を得ず」…有名なことわざですね。
投資の世界、FXトレードでも、もちろんこの言葉に当てはまります。
お金を儲けたいのならば、危険を覚悟しなければいけません。
「虎穴に入らずんば虎児を得ず」=「リターンを得るにはリスクを取らなければならない」ということだよな。
ノーリスクの投資なんてありません。
むしろノーリスクということは、
変動する可能性がない = ノーリターン なので投資する意味がありません。
リスクとは、リターンを生み出す源泉です。
リスクをとる = それだけリターンの見込みがある。ということになります。
大きなリスクを取れば、大きなリターンが見込めるということだね。
リスクについては、証券会社などで散々記載されているので、
よくわかっている方も多いと思いますが、
リターンについて詳しく書いているFX会社はありません。
「リターンに見合ったリスクをとって下さい」なんて書かれていません。
見たことないね。
リスクを取っているのに、リターンを得ていなければ単なる養分です。
あなたは実際にリスクに見合ったリターンを得ているでしょうか?
エントリーするとき「リスクとリターン」を照らし合わせて考えていますか?
無意味なリスクをとり、無意味に資金を減らしていませんか?
リスクとリターンを照らし合わせる?
FXトレード(投資)は、リスクとリターンを照らし合わせ、
「このトレードは、リスクに見合ったリターン(見込み)があるのか?」
ということを考えなければなりません。
俺と一勝負してみないか?
あなたの目の前に、黒髪のロン毛で、鼻がメチャクチャ高く、
顎先が鋭角にスッと伸びた、ベンツのエンブレムを集めている怪しい奴が現れ、
「俺と一勝負してみないか?」と勝負を持ち掛けられたとしよう。
その怪しい奴は、地下チンチロで勝った経験があるため、
調子に乗ってか、同じサイコロでの勝負をしたいらしい。
「チンチロではない。サイコロを一つだけ使った簡単な勝負だ。」
「賭け金は2択。どちらか選んでくれ。」
①サイコロを振って、
偶数が出たら100万円貰える
奇数が出たら100万円支払う
②サイコロを振って、
偶数が出たら10万円貰える
奇数が出たら10万円支払う
もしくは、俺の指とあんたの1000万を賭けてみないか?
指のくだりは置いといて…
もちろんカ○ジはイカサマには長けているため、こちらで用意したサイコロと器を使用する。
①②共に、前回出た目のデータも無ければイカサマもなし、勝率50%一発勝負の半丁博打。
あなたならどちらを選びますか?
①を選択した場合
①の場合の期待収支は
+100万円×50%=+50万
ー100万円×50%=ー50万
+50万円ー50万円=期待収支「0」
②を選択した場合
②の場合の期待収支は
+10万円×50%=+5万円
ー10万円×50%=ー5万円
+5万円ー5万円=期待収支「0」
どちらも、リスクはあるのに期待収支はゼロです。
投資の観点からすると、そもそもこのギャンブルに賭ける意味がないのです。
この場合、すごく蔑んだ目をしながら「うるせえ!」と一喝すると同時に
目をカッと見開けば、相手は仲間にしてほしそうな顔をしながら去ります。
リスクをとるなら、それ以上のリターン(見込み)がなければ、
その投資は、良い投資とは言えません。
指に1000万なら尚更だな。
てか、カ○ジって言ってるよね?
どんな時に「リスクとリターン」が見合うのか?
リスクとリターンが見合うときは
リスクに比べ「リターン」の方が大きい時です。
上のギャンブルを例に、
サイコロを振って、
偶数が出たら20万円貰える
奇数が出たら10万円支払う
+20万円×50%=+10万円
ー10万円×50%=ー5万円
=期待収支+5万円
この場合、やらなきゃ損だな。
こんなギャンブルは実際にありませんが、
資産を増やすためには、このように「期待収支」を考えてトレードを行う必要があります。
リスクを負うのであれば、それ以上のリターン(見込み)があるトレードをするべきです。
FXで「リスクとリターン」が見合うときとは?
すべての投資は、不確定のリターンを狙ってトレードします。
100%勝てる投資なんてありません。
では、FXの「リスクとリターン」が見合うときとはどんな時か?
それを【テクニカル分析】でリスクとリターンを照らし合わせます。
例えば下の画像、トレンドラインのブレイク。
トレンドラインをブレイクした場合、
下抜けて、そのまま下降する確率が60%
抜けてすぐ戻ってくる確率が40%とした場合、
戻ってきた場合はすぐに損切りすると仮定し、-20pipsとします。
では、利益はどのくらい見込めるでしょうか?
ラインブレイクの詳しい解説はコチラ↓
強いラインのブレイクほど、狙えるpipsは大きくなります。
最低20pipsくらいは狙えるでしょう。
20pips以上を狙える可能性は70%以上と言ってもいいと思います。
20pipsを20万とした場合、
ー20万×40%=8万円
+20万×60%=12万円
=期待収支4万円
20pips以上の70%を抜きにしても、
リスクよりもリターンの方が大きく、投資する価値があると判断できます。
(ここでは単純な計算ですが、実際にはスプレッドなどもあります)
このように、損する確率と得する確率を比べ、
毎回のトレードで「リスク以上のリターンが見込めるか」ということを考えるべきです。
その確率を算出するために
「テクニカル分析の基本と傾向」を覚えトレードに活かすのです。
テクニカル分析を「確率」として見る
ローソク足の「毛抜き天井」の場合で考えてみましょう。
ただ、毛抜き天井だけが出現した時と、
レジスタンスライン手前で毛抜き天井が出現した場合、どちらが転換する確率が高いか?
もちろん後者ですね。
毛抜き天井、レジスタンスライン参考記事↓
このブログでは、このようなことを何度も記載しています。
強いトレンドラインを「ブレイク(上抜け)」した直後に「毛抜き天井」が出現した場合、
トレンドラインのブレイクの方が、強い(信頼できる)確率が高いですよね。
(確実ではありませんが、傾向などを踏まえた予想として)
毛抜き一つじゃ、ラインブレイクの勢いには勝てないだろう。
テクニカル分析では、逆のサインが同時(または直後)に出ることが多々あります。
どちらのサインが強いのか?どちらの確率が高いのか?
このトレードのリスクとリターンは見合っているのか?
ということをしっかりと考え、見極めながら、
無意味なリスクを避け、希望的観測でリターンを狙わないことが大切です。
テクニカル分析を確率と捉えてトレードしましょう。
まとめ
- FXの一番のリスクは「為替変動リスク」
- リスクとは、リターンを生み出す源泉。
- リスクをとるなら、それ以上のリターンがなければ、その投資は良い投資と言えない。
- テクニカル分析でリスクとリターンを照らし合わせる。
- テクニカル分析を「確率」として見る。
- 無意味なリスクは避け、希望的観測でリターンを狙わない。
- カ○ジについては触れない。
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