FXには数多くの通過ペアがあり、動き方、値幅、癖など様々です。
日本にお住まいの方は「ドル/円・ユーロ/円・ポンド/円」といった
「クロス円」でトレードしている方が殆どだと思いますが、
初心者の方は、取引している通貨ペアのチャートだけに注目し、
他のチャートを見ないで取引されている方も多いのではないでしょうか?
FX相場は、様々な要因、様々な通貨ペアに影響を受け変動します。
例えば【EUR/JPY】は、ユーロと円の通貨ペアですが、
EURには「ユーロ/ドル・ユーロ/ポンド」など、円以外の通貨とも関係しているため、
「ユーロ/ドル」に影響を受けて「ユーロ/円」が動く場合や、
「ユーロ/ポンド」に影響を受けて「ユーロ/円」が動く場合があります。
各通貨ペアにはそれぞれ「リードしている通貨ペア」があり、
「どの通貨に左右されているのか」をテクニカル分析に加える事により、
今後の戦略、展開予想の幅が広がり、勝率を上げる事に繋がります。
どの通貨ペアがリードしているか?を見極め、FXトレードの勝率を上げましょう。
リードしている通貨ペアを見極める
私がFXで主にトレードする通貨は「ポンド/円」(GBP/JPY)です。
ポンド/円のトレードを行う際、
必ず確認するのが「ポンド/ドル」と「ドル/円」チャートです。
リードしている通貨ペアを見極めるために、3つの画像を比較して見てみましょう。
「ポンド/円」の画像↓(6月10日9:00~6月18日3:00まで)
「ポンド/ドル」の画像↓(6月10日9:00~6月18日3:00まで)
「ドル/円」の画像↓(6月10日9:00~6月18日3:00まで)
3つの画像を比べてみると、
「ポンド/円・ポンド/ドル」の動きが似ていて、「ドル/円」の動きは似ていません。
この場合「ポンド/円」は「ポンド/ドル」がリードしていることがわかります。
(もしくは「ポンド/円」が「ポンド/ドル」をリードしている)
個人的に良く感じるのは、
日本時間の深夜3時~5時辺りから、16時辺りまでは「ドル/円」と同じ動きをする事が多く、
夜は「ポンド/ドル」に影響されやすい感じです。
もちろん、
一日中「ドル円」と同じような動きをする場合や、
一日中「ポンド/ドル」と同じような動きをする場合もあります。
上の画像の、9:00手前の急下降は「ドル/円」と似たような動きをしているね。
リードしている通貨ペアを知り、テクニカル分析に活かす
今日はポンド/ドルがリードしているな…
そんな時は、
メインの「ポンド/円」チャートと、「ポンド/ドル」チャートをよく観察します。
ポンド/ドルに左右されているのであれば、
「ポンド/ドル」チャートでのテクニカル分析も効果を発揮します。
(ドル/円に左右されているのであれば、ドル/円も同様)
例えば、GBP/USDチャートに、強いサポートラインがあった場合、
ポンド/ドルのサポートラインでで反発したら、ポンド/円のトレンドも転換するかもしれない。
ポンド/ドルがあのラインを抜けると、ポンド/円も大きく動くだろう
など、ポンド/円とポンド/ドル、両方のチャートが分析の対象になります。
レジスタンスライン、サポートライン参考記事↓
リードしている通貨ペアのチャートを「第2のポンド/円チャート」として見ることで、
今後の展開予想に厚みが増し、勝率・トレード精度が上がります。
ポンド/円だけでなく「ドル/円・ユーロ円」など、
他の通貨ペアでもリードしている通貨ペアが存在するため、
自分が主にトレードする通貨ペアに関係したチャートを注意深く観察し、
第2のチャートとして、テクニカル分析の参考にしましょう。
3つのチャートが、同じ方向に動く場合
基本的に「ポンド/ドル・ドル/円」は
「ポンド/ドルが上昇なら、ドル/円は下降」
「ポンド/ドルが下降なら、ドル/円は上昇」
と反対に動くことが多いですが、両方が同じ方向に動く場合があります。
両方が同じ動きをしていた場合「ポンド/円」も同じ方向に動きますが、
いつも以上に「大きく動く」傾向があります。
GBP/USD、USD/JPY、両方とも上昇しているぞ…
何?ならポンド円は大きく上昇するから買いだー!!
といった感じです。
また、ポンドドル、ドル円が同じ方向に動いている場合は、
「強いトレンド」と捉えることもできます。
勝率を上げるには、違う通貨ペアも観察するべき
以上のように、他の通貨ペアから得られる情報も多くあり、
FXのテクニカル分析に活かすことができます。
私の場合、95%以上が「ポンド/円」でのトレードなので、
ポンド円に偏った話になってしまいましたが各通貨別に、癖や傾向などもあると思います。
自分の得意とする通貨を見つけたり、
自分が展開を読みやすい通貨に絞ることによって、勝率も変わってくると思います。
ポンド円には、他の通貨と違う癖は多くありますが、
ドル円と比較した場合の、ポンド円の印象は、
「多少のライン抜けなどは気にしない方が良い通貨」といった感じですね。
ドル/円と違って、値動きが激しいからな…
それに比べて、ドル円のテクニカル分析は、キッチリとしたイメージがあるね!
主にトレードする通貨ペアの癖や傾向を把握し、
それに関係した他の通貨ペアのチャートも観察しながら勝率・トレード精度を上げましょう。
まとめ
- FX相場は、様々な要因、様々な通貨ペアに影響を受け変動する。
- 各通貨ペアにはそれぞれ「リードしている通貨ペア」がある。
- リードしている通貨ペアを知り、テクニカル分析に活かす。
- リードしている通貨ペアのチャートを「第2チャート」として観察する。
- 3つのチャートが、同じ方向に動く場合は、大きな値動きになる。
- 通貨ペアの癖や傾向を把握する。
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