FXテクニカル分析では、
ローソク足で分析を行う「酒田五法」という分析方法があります。
酒田五法とは、江戸時代に生まれた「本間宗久」が、
米相場を読む手法として用い、実際に多くの富を築いたと言われている手法で、
今も尚、株やFX、先物など、様々な投資のチャート分析方法として使われている手法です。
そんな古くから伝わる、
酒田五法のトレード手法の1つである
「三尊天井・三尊底」の基本と傾向を知り、FXテクニカル分析に活かしましょう。
三尊天井・三尊底とは？
米相場で「酒田五法」を使い、
大儲けしたと言われる「本間宗久」が編み出した手法の1つで、
現在では「FXトレード・株式取引」に使用されているテクニカル分析の一つです。
酒田五法とは、ローソク足の「5つのパターン」からテクニカル分析を行う手法で、
「三尊天井・三尊底」とは、酒田五法のパターンの一つです。
酒田五法とは「ローソク足のパターン（組み合わせ）」でテクニカル分析を行います。
天井、底なんて言葉が入っているから、どういった使い方か何となく予想できるよね！
三尊天井・三尊底の基本
まずは「三尊天井」の画像を見てみましょう。
「三尊天井」がこの形↑で「三尊底」は逆の形です。
この形は当ブログでも見たことありますよね？
あれだ…ヘッド&ショルダーだ。
ヘッド&ショルダーと一緒…何が違うの？
正直、ヘッド&ショルダーとあまり変わりません。
三尊天井・三尊底共に「トレンド転換」のサインです。
少し違うのは、ヘッド&ショルダーは「波のサイン」(トレンドパターン)で、
三尊天井・三尊底は「ローソク足のサイン」(ローソク足のパターン)という感じです。
ヘッド&ショルダー 参考記事↓
トレンドパターン（波）は「対象が大きい」のに対し、
ローソク足のパターンは「対象が小さい」分析手法です。
実際にヘッド&ショルダーと見比べてみましょう。
ヘッド&ショルダー↓
三尊天井↓
ヘッド&ショルダーは、約50本のローソク足で形成されていますが、
「三尊天井」は、約10本のローソク足で形成されています。
ヘッド&ショルダーは「相場の流れ」で出来た転換サインで、
三尊天井・三尊底は「ローソク足の組み合わせ」で出来た転換サインです。
三尊天井・三尊底の傾向
三尊天井・三尊底は、ヘッド&ショルダーの使い方と一緒で、
「トレンド転換のサイン」です。
サポートライン、レジスタンスライン(ネックライン)を抜ければ
三尊天井出現で「売り」三尊底出現で「買い」です。
各ラインの参考記事↓
ですが、トレンド転換というよりは「反発サイン」と言ったほうが良いかもしれません。
それは、ヘッド&ショルダーと違い、サインの対象（波の幅）が小さいからです。
上画像の「ヘッド&ショルダー」では、約1.5円～2円の幅でサインが形成されていますが、
三尊天井・三尊底の場合、数十pipsから形成されます。
下の画像が「週足」であれば大きな値幅にもなりますが「5分足」であれば数十pipsです。
基本的に、値幅が小さなサインなので、その後の動き幅も小さくなります。
「ヘッド&ショルダーはデイトレ～スイングトレード向き」
「三尊天井・三尊底は、スキャルピング向き」といった感じです。
要は、見る時間軸によって違うんだな。
週足で上の三尊天井が出てたら、5分足では大きなヘッド&ショルダーができてるだろうね！
更に、ヘッド&ショルダーは「利確ポイントがわかるサイン」でしたが、
三尊天井・三尊底の利確ポイントは他のサインで見る必要があります。
ローソク足のテクニカル分析なので、注意すべき点は「どこで出たか」です。
天井圏の「三尊天井」出現で信頼性アップ。
底値圏の「三尊底」出現で信頼性アップです。
ヘッド&ショルダーと多少の違いはあるけど、両方使うべきサインだね!
ヘッド&ショルダーは、利確ポイント辺りまで保有し、
三尊天井・三尊底は、利確サインに注意しながら早めの利確を検討しましょう。
まとめ
- 酒田五法とは、ローソク足の「5つのパターン」からテクニカル分析を行う手法。
- 三尊天井・三尊底共に「トレンド転換」のサイン。
- 基本的には、ヘッド&ショルダーの使い方と一緒。
- ヘッド&ショルダーと違い、サインの対象（波の幅）が小さい。
- 値幅が小さなサインのため、その後の動き幅も小さくなる傾向がある。
- 天井圏、底値圏で信頼性アップ。
- 三尊天井・三尊底の利確ポイントは他のサインで見る必要がある。
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