ボリンジャーバンドの基本では、
基本的に売られ過ぎ、買われ過ぎを示すテクニカル指標と記載しました。
基本的にはそうですが、
ボリンジャーバンドには様々な傾向、トレード手法があります。
ボリンジャーバンドの傾向とトレード手法を覚え、
FXのテクニカル分析に活かしましょう。
ボリンジャーバンドの基本はコチラ↓
ボリンジャーバンドには様々な傾向・トレード手法がある
2σのボリンジャーバンドのバンド内に収まる確率は95,4%でした。
まずは、その傾向を使ったトレード手法を見てみましょう。
下の画像は、ローソク足チャートに
「2σ」の基本的なボリンジャーバンドのみ表示しています。
基本的な使い方は逆張り
①はバンドに当たり、反転しています。
基本的な使い方はこの①で、ミドルバンドの20SMAは移動平均線ですから、
上のバンドに当たるという事は、平均よりも上昇している。
下のバンドに当たるという事は、平均よりも下降していると判断でき、その分、
反発するのではないか?
という予想ができます。
移動平均線の参考記事はコチラ↓
②は珍しくローソク足がバンドから逸脱しています。
急上昇によりバンドを突き抜け、その次のローソク足が逸脱。
それと同時に、上昇の流れも収まっています。
このように、バンドから突き抜けるということは、
①より更に急上昇、もしくは急下降したと推測でき、反発するんではないか?もしくは
突き抜けたから流れが止まるのではないか?
と予想することができます。
ボリンジャーバンドの収束
③~④【ココは重要(使える手法)です】
③は上昇が緩やかになった後、バンドが縮んでいます。
個人的には、ボリンジャーバンドのココが重要だと思っていますが、
バンドは、大きな値動きをした場合は広がって、値動きが小さくなると縮まります。
そして、縮んだ後は必ず広がる時が来ます。
バンドが縮んできた =
そろそろ大きな動きになるかも?
と予想する事ができます。
実際に③~④にかけて、バンドが縮んで値動きが小さくなった後、
④の20SMAに乗り、大きく上に放たれています。
また、この局面では②の大きな陽線の「はらみ足」とも見ることが出来ます。
二つの要素が重なった局面ですね。
はらみ足の参考記事はコチラ↓
バンドが縮んたから、そろそろどちらかに放たれると考えておけば、
放たれた方向についていくだけで、大きな利益を得られる可能性が高まります。
もちろん放たれた後に、すぐに戻ってくることもありますが、
バンドが縮んだ時は、要注意と共にエントリーのチャンスです。
バンドウォーク
⑤はボリンジャーバンド特有の【バンドウォーク】です。
バンドウォークとは、バンドに沿って市場価格が、上昇または下降することを言い、
バンドウォーク時は【強い上昇】または【強い下降】と予想します。
私自身、基本的に順張りトレーダーなので、
バンドウォークを始めたら、その流れに沿ってエントリーすることもあります。
バンドウォークを始めたら、その方向にズルズルと動いていく傾向があります。
ですが、バンドウォーク中でも②や⑧のように、
バンドを大きく突き抜けると
バンドウォークが終わるかも?
と考えてください。
⑤はバンドウォーク中に一時突き抜けて、終値は戻ったものの上昇も弱まりました。
その後、ミドルバンドで反発し再び上昇しています。
【グランヒルの法則】でも記載しましたが、移動平均線は反発か?抜けるか?が基本です。
もし⑥でミドルバンドを下抜けしていたら、下降に転じていた可能性が高いです。
グランヒルの法則 参考記事↓
バンド到達+他サイン
⑦は⑥で反発後、上昇はしたものの、
バンドに当たり下降し始めました。①と同じ場面です。
また、ここでは「バンド到達+毛抜き天井」が出現しています。
バンドに到達+毛抜き天井、その後20SMAを下抜け=更に下降。トリプルサインですね。
⑧は②と同じような局面です。
バンドウォーク後、少し突き抜け、次のローソク足がほぼ逸脱しています。
そのローソク足は「十字架」次のローソク足は「トンボ」(カラカサ)で上昇に転じています。
「バンド抜け+十字架+トンボ」で下降から転換のトリプルサインですね。
ローソク足「十字架・トンボ」参考記事↓
このように、ボリンジャーバンドの使い方は様々です。
順張り派なのか?逆張り派なのか?それによって見え方、使い方も変わってきます。
バンドだけの判断では弱い場合もありますが、バンドだけの判断だけでなく、
「毛抜き天井」「20SMAを抜けた」など、複数のサインと重なると更に信頼度が増します。
また「天井圏」「底値圏」でのサインで信頼性UPです。
まとめ
- ボリンジャーバンドには様々な傾向・トレード手法がある。
- 基本的には「逆張り指標」
- バンド収束、バンドウォークなどがある。
- バンドサイン+他サインで信頼性UP。
- 天井圏、底値圏で信頼性UP。
- 順張り派、逆張り派により、見方、使い方が変わる。
コメント