FX相場には、価格変動の「波」があります。
ずっと上がり続ける訳でもなく、下がり続ける訳でもない。
上がったり下がったりを繰り返し、ジグザグの波を形成しています。
まずはFX相場の波の基本と傾向を覚え、テクニカル分析に活かしましょう。
FX相場にはトレンドとレンジがある
FXの波は2種類の「トレンド」と「レンジ」に分けられます。
基本的にFXチャートでは、波のようなジグザグの波動を繰り返しながら進んでいきます。
FX相場は、上昇する時も、一本調子に上がるのではなく、
上がっては下がり、下がっては上がりを繰り返し、1つの「トレンド」を形成します。
上昇している波を「上昇トレンド」
下降している波を「下降トレンド」
どちらとも言えない波のことを「レンジ」といいます。
上昇トレンドと下降トレンドとは?
実際に上昇トレンドを見てみましょう。
レジスタンスライン、サポートラインの記事はコチラ↓
上昇トレンドとは、「高値と安値を同時に切り上げていく状態」で、
安値は更新せず、高値だけを更新している状態の事です。
下降トレンドとは、「高値と安値を同時に切り下げていく状態」で、
高値は更新せず、安値だけを更新している状態の事です。
レンジとは?
上昇トレンド、下降トレンドとも言えない状態が「レンジ」です。
一度画像を見てみましょう。
レンジとは「高値も安値も更新していない状態」
「高値(安値)は更新しているが、安値(高値は)は切り上がって(下がって)いない状態」
というような「トレンドではない波」=「レンジ」です。
FX相場の基本と傾向
相場の基本は「トレンド」と「レンジ」の繰り返しです。
上昇トレンドが転換する時は「下降トレンド」か「レンジ」に転換します。
下降トレンドが転換する時は「上昇トレンド」か「レンジ」に転換します。
レンジが転換する場合は、どちらかのトレンドの始まりです。
FXテクニカル分析の基本は
今の相場はトレンド(上昇&下降)か?レンジか?
を見極めることが重要です。
なぜなら、トレンド側に大きく動くからです。
上昇トレンドは、上昇が大きく下降が小さいから「上昇トレンドが形成」されます。
であれば、
上昇トレンド中は「買い」でエントリーした方が利益になりやすく、
下降トレンド中は「売り」でエントリーした方が利益になりやすいのです。
レンジの場合、
安値か高値のどちらか、もしくは両方とも更新しないのが「レンジ」です。
とすると、更新せず反発した方向にエントリーするのが基本です。
このように、
トレンドとレンジを見極めるのは
「どちらでエントリーすべきか?」としての判断材料になります。
時間軸によっても変わる
週足ではレンジだが、1時間足でみると下降トレンド。
日足で見たら下降トレンドだが、5分足でみると上昇トレンド。
というような場合が多々あります。
見る時間軸により、トレンドは違ってきます。
スキャルピングやデイトレをメインとしているトレーダーは、
短い時間軸のチャートを重要視し、長い時間軸のチャートも考慮する。
スイングトレードといった長期をメインとしているトレーダーは、
長い時間軸のチャートを重要視し、短い時間軸のチャートも考慮する。
トレーダーによって、注目するチャートは様々なので、
自分のトレードスタイルに合った「トレンド」を見極めましょう。
スイングトレーダーは、長い時間軸を重要視し、
レンジが終わってから抜けた方のトレンドに乗る。
スキャルピングやデイトレを主としている人は、短い時間軸を重要視し、
トレンドの細かな浮き沈みや、レンジの跳ね返りを狙うなど、
相場の「トレンドやレンジの流れを読む」だけでも、色んな手法の手助けになります。
今の相場はトレンドかレンジか?常に確認しながらトレードを行いましょう。
まとめ
- FX相場の波は2種類で「トレンド」「レンジ」に分けられる。
- トレンドには「上昇トレンド」と「下降トレンド」がある。
- 「今の相場はトレンド(上昇&下降)か?レンジか?」を見極めることが重要。
- 基本的に「順張り」の方が利益になりやすい。
- 時間軸により、トレンド・レンジを見極める。
- トレードスタイルに合わせて時間軸を使い分ける。
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