フィボナッチで代表的なフィボナッチラインである
「フィボナッチリトレースメント」(Retracement)の他に、
Arcs「エクスパンション・Time Zone・Fan」などがあります。
フィボナッチ数列を利用したフィボナッチライン Arcs の基本と傾向を知り、
FXテクニカル分析に活かしましょう。
フィボナッチ Arcs とは?
フィボナッチ・リトレースメントでは、
1つの波(山or谷)を対象にして、その間にフィボナッチ数を表示し、
「どの辺まで戻るのか?」
「どの辺で反発するのか?」の判断材料に使うフィボナッチラインでした。
Arcs(アーク)とは、
リトレースメントと同様に、1つの波を対象にして、
その間にフィボナッチラインを表示し、戻り、反発の予想に利用するラインですが、
他のフィボナッチラインと違う所は、
Arcs とは「弧」のことで「弧を描く(円を描く)」フィボナッチラインです。
フィボナッチの基本、リトレースメント 参考記事↓
フィボナッチ Arcs の基本
基本はリトレースメントと一緒です。
唯一違う点は「線が円形(曲がっている)」になっている点です。
まずは、画像で確認してみましょう。
点線がリトレースメントで、黄色の線が Arcs です。
わかりにくいかもしれませんが、画像の右の方を見てください。
多少ズレていて、リトレースメントのラインとの間にスキマがあります。
このように、微妙の違いではありますが、Arcs は少し曲がったフィボナッチラインです。
ホント微妙だが…
確かに曲がってるね!
また、上の画像の場合、Arcs は上方向に曲がっています。
それは、安値から高値に向けてラインを表示させているからです。
上昇トレンドに表示させた場合は「上方向」
下降トレンドに表示させた場合は「下方向」に曲がります。
このように Arcs は、通常のフィボナッチラインに加え、
トレンドの要素も含んでいるフィボナッチラインです。
メタトレーダー【MT4】で表示する場合は
「挿入」→「フィボナッチ」→「リトレースメント」で表示できます。
フィボナッチ Arcs の傾向
傾向も、リトレースメントと同様で、
どこまで戻るか?どこで反発するか?の目安に使います。
トレンド要素も含んでいるため、更に精度が増したフィボナッチラインと言えます。
画像右の方では、通常のフィボナッチラインである
リトレースメントを微妙に抜けていますが、Arcsのラインでキッチリ反発しています。
ですが、フィボナッチラインはあくまで「目安」なので、
フィボナッチラインだけでの判断は控えましょう。
どの辺で反発するのか?目安にするために使うんだな。
複数のサインと重複した場合はエントリーだね!!
まとめ
- Arcs とは、リトレースメントと同様に、1つの波を対象にしたフィボナッチライン。
- 使い方や傾向は、リトレースメント一緒。
- 違いは、ラインが曲線で表示されること。
- トレンドの要素も含んでいるため、曲線になる。
- 更に精度が増したフィボナッチラインと言える。
- フィボナッチラインはあくまで「目安」
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