FXチャートで有名な メタトレーダー(MT4)には様々なインジケーターがあります。
インジケーターの中には「通常」のインジケーターと「マルチタイムフレーム」(MTF)
という少し違うバージョンのインジケーターが存在します。
この記事で紹介する「パラボリックSAR」にも、
通常の「パラボリックSAR」と「マルチタイムフレーム・パラボリックSAR」があります。
マルチタイムフレームは様々なインジケーターで使用でき、
違った視点でテクニカル分析を行え、FXトレードに活かせます。
マルチタイムフレーム(MTF)の パラボリックSAR(Parabolic SAR)を表示し、
FXのトレード精度を高めましょう。
パラボリックSARの基本はコチラ↓
マルチタイムフレーム(MTF)とは?
マルチタイムフレーム(MTF)とは、
「一つのチャートに2つ以上の時間軸の分析情報を表示すること」です。
メタトレーダー(MT4)では、
1時間足用のパラボリックSARと、4時間足用のパラボリックSARを同時に表示させるなど、
2つ以上の時間軸のインジケーターを表示することが可能です。
マルチタイムフレーム・パラボリックSARの表示方法
マルチタイムフレームのパラボリックSARを表示するには、
メタトレーダー(MT4)の「ライブラリ」から【MTF PSAR】を探し、
チャートにドラッグ&ドロップして下さい。
今回のマルチタイムフレームの「TimeFrame」の数値設定も、
移動平均線のマルチタイムフレームと同様で「TimeFrame」は ○○分 で入力します。
チャートに表示する方法、数値の設定方法はコチラ↓に詳しく記載しています。
1、5、15、30、60、240、1440、10080(1分から1週間)
(画像では4時間足の240で設定しています)
TimeFrame以外の数値は変更しなくてOKです。
マルチタイムフレーム・パラボリックSARを表示
実際に表示させた画像を見てみましょう。
下の画像は、1時間足チャートに、赤の通常のパラボリックSARと、
水色の TimeFrame240(4時間足用)の MTF PSAR を表示しています。
通常のパラボリックSARは、ローソク足の近い所に表示され、
一つ一つの点(ドット)が独立していて、細かい動きに対応しています。
しかし、4時間足のパラボリックSARは、
4つの点で1セットになり、緩やかな動きで表示されています。
このように、一つのチャートに違う時間軸のパラボリックSARを表示することで、
違った視点からテクニカル分析を行えます。
マルチタイムフレーム PSAR のトレード方法
普段のパラボリック+マルチタイムフレーム(MTF)のパラボリックSARを
表示させることにより、更にトレード精度を上げましょう。
基本的にマルチタイムフレームは
短い時間軸チャートに、長い時間軸のインディケーターを表示させます。
ということは、瞬発力を上げるために表示するものではなく、
大きなトレンド、流れをしっかりと見極めるために使用するインディケーターです。
使い方は、普通のパラボリックSARと一緒です。
パラボリックSARの基本はコチラ↓
2つのパラボリックSARが、同じ方向(ローソク足の上or下)に表示される事により、
普通のパラボリックSAR単体よりも、トレンド方向を見極めやすく、信頼性も上がります。
大きな時間軸のパラボリックSARですから、
当然、普通の PSAR よりも、反応は鈍くなります。
縦線(赤の点線)の所で、
普通の PSAR と、MTF の PSAR がローソク足の上に表示され、
下降トレンド濃厚と判断できます。
ですが、赤の点(ドット)が表示されてから、
水色の点(ドット)が表示されるまで、約1円下降しています。
大きな値動きから読み取るインディケーターなので、
狙いも大きな波(トレンド)=【デイトレ以上の長期トレード向きのサイン】です。
普通のパラボリックSAR + MTF PSAR は、
スキャルピングに不向きで、逆張りのサインとしては殆ど使えません。
大きな流れを読む時の参考、デイトレ以上の長期トレード(順張り)に活用する。
この使い方がベストです。
元々パラボリックSARはトレンド系指標だもんな。
大きなトレンド、強いトレンドを見極めるには有効な手段だね。
まとめ
- メタトレーダー(MT4)では「マルチタイムフレーム」(MTF)が利用できる。
- マルチタイムフレーム(MTF)とは、2つ以上の時間軸の分析情報を表示すること。
- マルチタイムフレームの基本は、チャートに長い時間軸のインジケーターを表示させる。
- 大きな流れを読む時の参考、デイトレ以上の長期トレードに活用する。
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