FXには様々なインジケーターがあります。
FXテクニカル分析でよく使われる、オシレーター系指標の
MACD(Moving Average Convergence/Divergence)
MACDの基本と傾向、FXトレード手法を知り、FXテクニカル分析に活かしましょう。
また、ストキャスティクスとの違いも掲載しています。
MACDとは?
MACD(Moving Average Convergence/Divergence)とは、
基本的に「オシレーター系指標」として使用されます。
ですが、名前に「移動平均線(Moving Average)」が入ってますね。
移動平均線を用いて計算しているので
トレンド系要素も含んでいるオシレーター系指標です。
インジケーター表示方法、移動平均線の参考記事↓
![](https://technical-fx.com/wp-content/uploads/2016/01/dd6ada9b0cb0849e8366d13e29a7c84c-160x90.jpg)
![](https://technical-fx.com/wp-content/uploads/2016/01/60460e492140a4c1ff9fa0eb4ed54166-160x90.jpg)
MACDの計算方法
MACDでは、移動平均線の「SMA」ではなく「EMA」を使って計算しています。
当日の指数平滑平均=前日の指数平滑平均+a×(当日終値-前日の指数平滑平均)
a:平滑化定数 a=2÷(x+1) xはSMAの平均期間…
![中二病](https://technical-fx.com/wp-content/uploads/2018/03/1.jpg)
とまぁ…私も全く理解不能な計算方法です。
![厨二病](https://technical-fx.com/wp-content/uploads/2018/03/2.jpg)
というか計算方法は必要ないですよね(´・ω・`)
MACDの基本的な使い方
一般的には「オシレーター系」は逆張り指標ですが、
MACDは「移動平均線」という性質を持っているため、順張り指標も含まれています。
まずは「MACD」がどんなものか、画像で確認してみましょう。
【MT4】メタトレーダーのデフォルトの期間は「12,26,9」となっています。
そのままの数値で使用してOKです。
使い方は「ストキャスティクス」と変わりません。
クロスで転換サイン =「ゴールデンクロスで買い」「デッドクロスで売り」です。
ストキャスティクスの参考記事↓
![](https://technical-fx.com/wp-content/uploads/2016/01/9878e74695d39518a3ca6c6d4f3935f5-160x90.jpg)
ポイントは「半円が大きい時のクロスほど効果的」という所です。
実際の市場価格と見比べてみましょう。
「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」が出現している所に点線を引いています。
デッドクロス後に下降。ゴールデンクロス後は上昇していますね。
MT4では、片方が「線」ではなく「バー」で表示されます。
線と線ではないため、多少見慣れないかもしれませんが、バーを線と見立てて考えましょう。
「MACD」と「ストキャスティクス」の違い
実際、ストキャスティクスと何が違うのか?
ストキャスティクスは「完全なオシレーター系指標」
MACDは「トレンド系も混ざったオシレーター系指標」です。
![中二病](https://technical-fx.com/wp-content/uploads/2018/03/1.jpg)
ハーフというよりは「クォーター」的な感じだな!
「ストキャスティクス」では、オシレーター系指標は、
トレンド中、逆方向に「凄く弱く」トレンド方向には「凄く強い」と記載してます。
MACDにもその傾向があるか見てみましょう。
上昇トレンドに突入する際の「ゴールデンクロス」は完璧。
上昇トレンドに突入後、MACDの「デッドクロス」は、ほぼ役に立っていません。
![厨二病](https://technical-fx.com/wp-content/uploads/2018/03/2.jpg)
ほぼ全滅…
「ストキャスティクス」は上下を繰り返していましたが、
「MACD」はずっと上段で待機している感じです。
移動平均線の要素が加わっているので、
ストキャスティクスより「MACD」の方が、動きが遅い傾向があります。
押し目買いに使おうと思っても、動きが遅いうえに、
上昇トレンド中は、下段で半円ができにくく、ハッキリとしたサインが現れにくいのです。
そのため、ストキャスティクスと違い、
「押し目買い」や「戻り売り」には使用しにくいインジケーターと言えます。
押し目買い、戻り売り、参考記事
![](https://technical-fx.com/wp-content/uploads/2016/01/3e73d765eb36add834dff1808b81e0f8-160x90.jpg)
「ストキャスティクス」と見比べてみましょう。
赤が「ストキャスティクス」
青が「MACD」でサインが出たところです。
ストキャスティクスは「転換前」にサインが出ているのに対し、
MACDは「転換直後」にサインが出ています。
これは、トレンド系要素が入っているからです。
このような「レンジ相場」では、両方とも力を発揮しています。
![](https://technical-fx.com/wp-content/uploads/2016/01/a8a83002cb65e34c5ba1be65eb0ba39a-160x90.jpg)
MACDのトレード手法
結果的に、どんな場面で活用するべきなのか?
![中二病](https://technical-fx.com/wp-content/uploads/2018/03/1.jpg)
それはもちろん「レンジ相場」だ!
ですが「ストキャスティクス」と「MACD」の違いは、
大きな値動きには「MACD」が有効で、
小さな値動きには「ストキャスティクス」が有効です。
結局「トレードスタイルにより使い分ける」ということです。
デイトレーダーやスイングトレーダーの方は「MACD」
スキャルピングには「ストキャスティクス」
![中二病](https://technical-fx.com/wp-content/uploads/2018/03/1.jpg)
スキャルピング中心だから、ストキャスティクスだな。
![厨二病](https://technical-fx.com/wp-content/uploads/2018/03/2.jpg)
私はスイングトレードが殆どだから、MACDですね!
大きなトレンドを捉えるには「MACD」
小さな利益を積み重ねるには「ストキャスティクス」です。
自分のトレードスタイルに合わせて、インジケーターも使い分けましょう。
まとめ
- MACDは、基本的に「オシレーター系指標」として使用される。
- トレンド系要素も含んでいるオシレーター系指標。
- トレンド中より、レンジ相場で有効なインジケーター。
- ゴールデンクロスで買い、デッドクロスで売り。
- 半円が大きい時のクロスほど効果的。
- ストキャスティクスより「MACD」の方が、動きが遅い。
- 「押し目買い」や「戻り売り」には使用しにくいインジケーター。
- 大きな値動きの時には、ストキャスティクスより「MACD」の方が効果的。
- トレードスタイルにより使い分ける。
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