フィボナッチで代表的なフィボナッチラインである
「フィボナッチリトレースメント」(Retracement)の他に、
エクスパンション(Expansion)「Fan・Time Zone・Arcs」などがあります。
フィボナッチ数列を利用した
フィボナッチライン Expansion の基本と傾向を知り、
FXテクニカル分析に活かしましょう。
Expansion(エクスパンション)とは?
フィボナッチ・リトレースメントでは、
1つの波(山or谷)を対象にして、その間にフィボナッチ数を表示し、
「どの辺まで戻るのか?」
「どの辺で反発するのか?」の判断材料に使うフィボナッチラインでした。
Expansion は、2つの波(トレンド)を対象にして
その波に対してのフィボナッチ数を表示し、
「どの辺まで上昇(下降)するのか?」
「どの辺で反発するのか?」の判断材料に使うフィボナッチラインです。
フィボナッチの基本、リトレースメント 参考記事↓
Expansion の基本
では実際に Expansion を表示させている画像を見てみましょう。
メタトレーダー【MT4】で Expansion を表示する場合は
「挿入」→「フィボナッチ」→「エキスパンション」で表示できます。
Expansionはリトレースメントと違い、2つの波を結んで表示させます。
1つの波、2つの波とは
エリオット波動理論の数え方と同じです。
リトレースメントは
「1つの波の高値と安値」を結ぶのに対し、
Expansion は
「1つの波の高値と安値+次の波の高値(もしくは安値)」を結びます。
(上昇トレンドなら、安値、高値、次の安値)
(下降トレンドなら、高値、安値、次の高値)
エリオット波動理論 参考記事↓
Expansionのラインは、トレンド方向(上昇なら上、下降なら下)に表示されるため、
トレンドに対して有効な「フィボナッチライン」です。
メタトレーダーのデフォルトでは「61.8」「100」「161.8」のラインが表示されます。
ラインを追加することも可能です。
Expansion の傾向
Expansion は上記に記載したように、
トレンドに対して有効な「フィボナッチライン」です。
「押し目買い」や「戻り売り」のポイントを予想する時に使ったり、
どの辺で上昇(下降)が止まるのか?(反発するのか)の予想をする時に有効です。
押し目買い、参考記事↓
先程の画像を見てみましょう。
上昇した後、①の 61.8 のラインが「サポートライン」の役割になっています。
ここは押し目買いのチャンスだ。
②の 100 のラインでも「サポートライン」になっていますね。
③の 161.8 のラインでは、最初は「レジスタンスライン」の役割になって、
その後は「サポートライン」の役割にもなっています。
このように「押し目買い、戻り売り」の予想に使ったり、
「どの辺で反発するのか?」の目安になります。
多少抜けている所もありますが、フィボナッチラインは、
ラインでキッチリ反発することが少ないため、目安として使いましょう。
フィボナッチラインは、あくまで目安。
サポートラインの参考記事↓
もう1つ見てみましょう。
先程の画像が「エリオット波動理論」で言うところの、上昇①波、上昇②波で、
下の画像↓は、
上の画像の次の波「上昇③波、上昇④波」を結んで表示させた Expansion です。
↑の続きの画像↓↓↓
この画像も同じような感じですね。
②の 100 のラインが、レジスタンスラインの役割になっています。
その後、①の 61.8 で反発(サポート、または押し目買いポイント)や、
②での反発。(サポート、または押し目買いポイント)
③も同様ですね。
このように Expansion を表示させることにより、
「どの辺が押し目買い(戻り売り)のポイントになるのか?」
「どの辺で反発(サポート、レジスタンス)するのか?」などの目安になります。
あくまで目安なので、
今後の予想や、他のサインのサポート(重複)に使いましょう。
まとめ
- Expansion は、2つの波(トレンド)を対象にしたフィボナッチライン。
- どの辺まで上昇(下降)するのか?どの辺で反発するのか?の判断材料に使う。
- Expansion は、トレンドに対して有効なフィボナッチライン。
- フィボナッチは目安。今後の相場予想や、他のサインのサポート(重複)に使う。
コメント