一目均衡表の基本を覚えたら、傾向とトレード手法、使い方を覚えましょう。
一目均衡表には、様々なトレード手法があります。
少々わかりにくいかもしれませんが、
一つ一つゆっくりと確認しながら覚え、FXテクニカル分析に活かしましょう。
一目均衡表「各線」の傾向とトレード手法
下の記事、一目均衡表の基本解説で紹介した
「転換線」「基準線」「先行スパン1」「先行スパン2」「遅行スパン」の
5本の線を使った傾向とトレード方法を紹介します。
「転換線」と「基準線」による分析
まずは転換線と基準線の使い方。
転換線と基準線は「水色」の数字を見てください。
転換線と基準線は、移動平均線のような役割です。
転換線が、基準線を、下から上に突き抜けたら買い(ゴールデンクロス)
転換線が、基準線を、上から下に突き抜けたら売り(デッドクロス)
詳しいクロスについての記事はコチラ↓
また、突き抜けた後に
2つの線が、同じ方向に向かないと、強いトレンドとは言えません。
強いトレンドなのか?を見る材料に使用できます。
突き抜けた後に、基準線が水平だったり、逆向きの時もあります。
①はデッドクロス完成後、大きく下降しています。
クロスの完成後、2本の線は両方下向きなので、
強い下降トレンドと判断することができます。
②はゴールデンクロス完成後、大きく上昇。
これまた両線が上向きで、強い上昇トレンド判断できます。
③はデッドクロスです。
完成後すぐは、転換線だけが下向きで、動きが定まってませんが、
両方下向きになり多少下降が大きくなりました。
両方の線が下向きになってから売りエントリーしても、
この間約2円以上の値動きがあるので、利益的には大きなものになります。
④はゴールデンクロス。両方とも上向きで、大きな上昇。
⑤もゴールデンクロス。④と⑤の間にデッドクロス。
⑥はデッドクロスですね。
どのクロスも大きな値動きです。
「転換線」と「基準線」だけでも、トレード可能です。
また、考え方は移動平均線なので、
グランヒルの法則のような、反発をすることも、もちろんあります。
グランヒルの法則の解説はコチラ↓
⑤~⑥にかけて、基準線で何度か反発しています。
⑥から下降している所でも、基準線で反発しているところがありますね。
このように、転換線と基準線は、移動平均線の役割と考えてOKです。
先行スパン2本による【 雲 】
雲の説明では「黄色」の数字を見てください。
雲は「サポートライン」「レジスタンスライン」の役割といった感じです。
トレンドライン、レジスタンスラインについてはコチラ↓
①では、市場価格が雲を下抜け、大きく下降しています。
サポートラインやレジスタンスラインと同じように、抜けた方向に動く傾向があります。
②の左と右で「雲」で反発していますね。
③も同じく、サポートラインのように反発しています。
④⑤⑥⑦⑨共に、抜けた方向に大きく動いています。
④を抜けてからの売りエントリーでも、約2円の動きがあります。
このように、雲はサポートライン、トレンドラインと同じような役割です。
雲のねじれ
更に「雲」にはもう一つ特徴があります。
それは「雲のねじれ」です。
②の右下、⑤の右下、⑦の下
⑧、⑨の右上など、雲がねじれて、雲の色が変わっています。
雲のねじれが生じた時は「相場に何らかの変化が現れる傾向がある」と言われています。
「トレンドが転換するかも」というサイン、
もしくは、大きな急上昇(または急下降)があるかも…と思って良いと思います。
雲は先行スパンなので、
現在の市場価格よりも、先で表示されます。
上の画像のように、市場価格よりも先に表示されるため、
「ねじれているから何かが起こるかも?」という事を頭に入れておくだけでも、
危険察知や、大きな利益を狙うこともできます。
「雲がねじれた場合は要注意」です。
雲のねじれは要注意…
遅行スパンによる分析
遅行スパンは「ローソク足を移動平均線と考える」とわかりやすいと思います。
遅行スパンが、市場価格(ローソク足)を上抜けたら「買い」
遅行スパンが、市場価格(ローソク足)を下抜けたら「売り」です。
また、ローソク足が「雲」を抜けた時の考え方と同様に、
「遅行スパンが雲を抜けた」時も、同じ考え方でトレードします。
遅行スパンは下の画像のように、遅れて表示されます。
遅行スパンでは「赤」を見てください。
①はローソク足を上抜けて、その後上昇しています。
その時の実際の市場価格は、②のゴールデンクロス完成後、雲を突き抜ける手前辺りです。
その後市場価格は雲を突き抜け大きく上昇しています。
②の左は、ローソク足を下抜け、その後下降しています。
その時の市場価格は④上の雲を突き抜ける前ですね。
②の右では、遅行スパンが雲とローソク足を上抜けて大きく上昇しています。
③はローソク足を下抜け。
実際の市場価格は⑥の右上辺りの雲の上部に入り込んだ辺りです。
下抜け後、大きく下降しています。
④は上抜け。その後、長めの上昇トレンドが続いています。
⑤ではローソク足を下抜け。その後下降。
更にその後、遅行スパンが雲を抜き、更に下降が強まり、大きく下降しています。
このように、ローソク足を上抜けで買い、下抜けで売りです。
ローソク足を移動平均線として考える感じです。
そして、雲を上抜けで買い、下抜けで売りです。
一目均衡表の複数サイン
このように、表示するだけで、
色んなサインでトレードすることができる「一目均衡表」です。
実際にトレードに活かすためには、どんなことに気をつけるべきか?
それはやはり、どの分析にも記載している「サインの重複」と「出現場所」です。
①は、デッドクロス完成と、雲を下抜けと、遅行スパンの下抜けで「トリプルサイン」です。
⑥辺りは、デッドクロス、雲を下抜け、遅行スパン抜け、遅行スパンの雲下抜け。
更に、どこで出るかという観点では「高値圏のサイン」も加わります。
「エリオット波動理論」で言うところの
上昇第5波とも見れますので、完璧なサインと言って良いですね。
一目均衡表は、複数のサインが同時に出ることが多々あるので、
ひとつのサインだけでのトレードではなく、複数のサインと重複した時を狙いましょう。
他のテクニカル分析も加えて、信頼度が増した場合は、
思い切って、大きなポジションで攻めるのもアリだと思います。
時には思い切ることも大切だ!!
まとめ
- 転換線、基準線は「移動平均線」として見る。
- グールデンクロス、デッドクロス、平均線での反発、上抜け、下抜けなど。
- 転換線、基準線が同じ方向を向いていると、強いトレンドと判断できる。
- 先行スパンは「雲」
- 雲は「トレンド、レジスタンス、サポートライン」として見る。
- 雲で反発、上抜け、下抜けなど。
- 雲の「ねじれ」は要注意。
- 遅行スパンは「ローソク足を移動平均線」として見る。
- 遅行スパンが、ローソク足を抜いたら、抜いた方に動く傾向がある。
- 遅行スパンが、雲を抜いたら、抜いた方に動く傾向がある。
- 一目均衡表では、サインの重複が多々あるため、重複した時の方が信頼性UP。
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