MACD とは?基本と傾向・トレード手法【FXテクニカル分析】

各インジケーターの基本・応用
スポンサーリンク

FXには様々なインジケーターがあります。

FXテクニカル分析でよく使われる、オシレーター系指標の
MACD(Moving Average Convergence/Divergence)

MACDの基本と傾向、FXトレード手法を知り、FXテクニカル分析に活かしましょう。

また、ストキャスティクスとの違いも掲載しています。

※わからない用語があれば FX用語一覧 で確認してください。
スポンサーリンク

MACDとは?

MACD(Moving Average Convergence/Divergence)とは、
基本的に「オシレーター系指標」として使用されます。

ですが、名前に「移動平均線(Moving Average)」が入ってますね。

移動平均線を用いて計算しているので
トレンド系要素も含んでいるオシレーター系指標です。

インジケーター表示方法、移動平均線の参考記事↓

【MT4】メタトレーダーのインストール、使い方&カスタム
XMで口座開設を済ませたら、【MT4】メタトレーダーをインストールしましょう。インストール後、ログインIDとパスワード、サーバーを選んでログインしてください…まずは味気ない緑のチャートをカスタムしましょう…最後にインジケーターを表示させましょう。インジケーターは左下のナビゲーションから選択し…
移動平均線(SMA・EMA)基本【FXテクニカル分析】
FXのテクニカル分析で有名な「移動平均線」…移動平均線を表示するだけで様々な分析が可能です。移動平均線の基本を覚え、FXテクニカル分析に活かしましょう。【SMA】は単純な平均線を表示します。「昨日の平均値も、20日前の平均値も、同等の価値がある」という考えのもとに…【EMA】は「10日前より1日前、20日…

MACDの計算方法

MACDでは、移動平均線の「SMA」ではなく「EMA」を使って計算しています。

当日の指数平滑平均=前日の指数平滑平均+a×(当日終値-前日の指数平滑平均)
a:平滑化定数 a=2÷(x+1) xはSMAの平均期間…

中二病

とまぁ…私も全く理解不能な計算方法です。

厨二病

というか計算方法は必要ないですよね(´・ω・`)

MACDの基本的な使い方

一般的には「オシレーター系」は逆張り指標ですが、
MACDは「移動平均線」という性質を持っているため、順張り指標も含まれています。

まずは「MACD」がどんなものか、画像で確認してみましょう。

【MT4】メタトレーダーのデフォルトの期間は「12,26,9」となっています。
そのままの数値で使用してOKです。

使い方は「ストキャスティクス」と変わりません。

クロスで転換サイン =「ゴールデンクロスで買い」「デッドクロスで売り」です。

ストキャスティクスの参考記事↓

ストキャスティクス とは?基本・傾向・トレード手法【FXテクニカル分析】
FXテクニカル分析でよく使われる、オシレーター系指標、ストキャスティクスの基本と傾向、FXトレード手法を知り、FXテクニカル分析に活かしましょう。ストキャスティクスとは?基本…ストキャスティクスは、RSIと同様に「オシレーター系指標」なので、基本的な考え方は「逆張り」です。ストキャスティクスのトレード手法…

ポイントは「半円が大きい時のクロスほど効果的」という所です。

実際の市場価格と見比べてみましょう。

「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」が出現している所に点線を引いています。

デッドクロス後に下降。ゴールデンクロス後は上昇していますね。

MT4では、片方が「線」ではなく「バー」で表示されます。
線と線ではないため、多少見慣れないかもしれませんが、バーを線と見立てて考えましょう。

「MACD」と「ストキャスティクス」の違い

実際、ストキャスティクスと何が違うのか?

ストキャスティクスは「完全なオシレーター系指標」
MACDは「トレンド系も混ざったオシレーター系指標」です。

中二病

ハーフというよりは「クォーター」的な感じだな!

「ストキャスティクス」では、オシレーター系指標は、
トレンド中、逆方向に「凄く弱く」トレンド方向には「凄く強い」
と記載してます。

MACDにもその傾向があるか見てみましょう。

上昇トレンドに突入する際の「ゴールデンクロス」は完璧。

上昇トレンドに突入後、MACDの「デッドクロス」は、ほぼ役に立っていません。

厨二病

ほぼ全滅…

「ストキャスティクス」は上下を繰り返していましたが、
「MACD」はずっと上段で待機している感じです。

移動平均線の要素が加わっているので、
ストキャスティクスより「MACD」の方が、動きが遅い傾向があります。

押し目買いに使おうと思っても、動きが遅いうえに、
上昇トレンド中は、下段で半円ができにくく、ハッキリとしたサインが現れにくいのです。

そのため、ストキャスティクスと違い、
「押し目買い」や「戻り売り」には使用しにくいインジケーターと言えます。

押し目買い、戻り売り、参考記事

押し目買い・戻り売り とは?基本と傾向【FXテクニカル分析】
FXライントレードの基本と傾向「押し目買い」と「戻り売り」を知り、テクニカル分析に活かしましょう。押し目買いとは?…戻り売りとは?…ライントレードの基本は「反発」と「ブレイク」を狙います。また「押し目買い・戻り売り」は「ピラミッティング」が効果的です。ブレイクするまで、反発した時にポジションを増やして…

「ストキャスティクス」と見比べてみましょう。

が「ストキャスティクス」
が「MACD」でサインが出たところです。

ストキャスティクスは「転換前」にサインが出ているのに対し、
MACDは「転換直後」にサインが出ています。

これは、トレンド系要素が入っているからです。

このような「レンジ相場」では、両方とも力を発揮しています。

トレンド・レンジとは?FX相場の基本と傾向 【FXテクニカル分析】
FX相場には、価格変動の「波」があります。まずはFX相場の波の基本と傾向を覚え、テクニカル分析に活かしましょう。FXの波は2種類の「トレンド」と「レンジ」に分けられます。上昇している波を「上昇トレンド」下降している波を「下降トレンド」どちらとも言えない波のことを「レンジ」といいます。FX相場の基本と傾向…

MACDのトレード手法

結果的に、どんな場面で活用するべきなのか?

中二病

それはもちろん「レンジ相場」だ!

ですが「ストキャスティクス」と「MACD」の違いは、

大きな値動きには「MACD」が有効で、
小さな値動きには「ストキャスティクス」が有効です。

 

結局「トレードスタイルにより使い分ける」ということです。

デイトレーダーやスイングトレーダーの方は「MACD」
スキャルピングには「ストキャスティクス」

中二病

スキャルピング中心だから、ストキャスティクスだな。

厨二病

私はスイングトレードが殆どだから、MACDですね!

大きなトレンドを捉えるには「MACD」
小さな利益を積み重ねるには「ストキャスティクス」です。

自分のトレードスタイルに合わせて、インジケーターも使い分けましょう。

まとめ

  • MACDは、基本的に「オシレーター系指標」として使用される。
  • トレンド系要素も含んでいるオシレーター系指標。
  • トレンド中より、レンジ相場で有効なインジケーター。
  • ゴールデンクロスで買い、デッドクロスで売り。
  • 半円が大きい時のクロスほど効果的。
  • ストキャスティクスより「MACD」の方が、動きが遅い。
  • 「押し目買い」や「戻り売り」には使用しにくいインジケーター。
  • 大きな値動きの時には、ストキャスティクスより「MACD」の方が効果的。
  • トレードスタイルにより使い分ける。

コメント