FXには様々なインジケーターがあります。
FXテクニカル分析でよく使われる、オシレーター系指標の
パラボリックSAR(Parabolic SAR)
パラボリックSARの基本と傾向、
FXトレード手法を知り、FXテクニカル分析に活かしましょう。
パラボリックSARとは?
パラボリックとは「放物線状の」という意味で、
チャートに放物線上の点(ドット)を表示させるインジケーターです。
基本的には「トレンド系指標」として使われ、順張りに適したインジケーターです。
また「SAR」とは「Stop And Reverse」の頭文字から付けられた名前です。
そのため、トレンド転換を見抜く「ドテンに最適なインジケーター」と言えます。
インディケーター表示方法、参考記事
パラボリックSARの基本
まずはパラボリックSARを表示している画像を見てみましょう。
パラボリックSARを表示すると、ローソク足の上下に「点」が表示されます。
メタトレーダー【MT4】のデフォルトは「緑色」で表示されますが、
今回は見やすいように「赤」で表示しています。
この点は「点が下値(上値)を支えている」イメージです。
感覚的には「トレンドライン」のような感じです。
各ラインの基本はコチラ↓
トレンドラインと同じように、
点が下にある場合は上昇傾向、点が上にある場合は下降傾向にある。と考えます。
点(ドット)がローソク足よりも下にある場合は「買い」
点(ドット)がローソク足よりも上にある場合は「売り」です。
パラボリックSARの傾向
点が下で「買い」点が上で「売り」が基本ですが、
ただ点が下にあるから「買っとけば良い」という訳ではありません。
狙い目は
「上にあった点が下に移動した時」もしくは「下にあった点が上に移動した時」です。
点が下にある場合、今現在は上昇傾向にあると予想できます。
その下にある点をローソク足が下抜けると、点が反対側の上に表示されます。
その時、上昇傾向だった流れが、下降傾向になったと予想できます。
ここが「Stop And Reverse」= SAR の使い所です。
点が移動した時は「トレンドが転換したかも」と考える事ができるね。
点がローソク足の上から下に移動したら「買い」
点がローソク足の下から上に移動したら「売り」です。
感覚的には「ラインブレイク」に似た感じです。
また、パラボリックSARは「点の隙間」が重要です。
トレンドが強い程、点と点の間が広くなります。
画像の青線の部分は急下降していますが、その時の点は「隙間が広く」なっています。
このようにパラボリックSARの点の隙間が広い場合は
「強いトレンド」「本格的にトレンドが転換した」と判断できます。
パラボリックSARはここが重要。
上に「点が入れ替わった時が狙い目」と記載しましたが、
点が入れ替わっただけでは、またすぐに点入れ替わる可能性が高く、信頼性に欠けます。
値動きの幅が狭い程、転々と入れ替わります。
そこで、更にトレード精度を高めるべく、隙間の要素も含めてトレードします。
点が移動した場合「トレンドが転換したかも?」と考えられます。
隙間が広くなったときは「本格的にトレンドが転換した」可能性が高くなります。
精度を上げるためには「上下の点が逆転し、尚且つ隙間が開いた時を狙う」のが理想的です。
画像の①・②のような場面です。
パラボリックの使い方はこれが一番良いと思います。
ですが、パラボリックSARは「トレンド系指標」で、
上の使い方は「ゴールデンクロス&デッドクロス」のように、
「長期的なトレンドを捉える」トレード手法です。
エントリーするまでに大きく値が動いている場合が殆どなので、
スキャルピングのような短期トレードには不向きです。
長期トレードをメインとしている方は、エントリーサインになりますが、
短期トレードをメインとしている方は、利確や相場の流れを読む参考にしましょう。
結局はトレードスタイルにより、インジケーターの使い方、向き、不向きも変わるのだ。
まとめ
- 基本的には「トレンド系指標」として使われる、順張りに適したインジケーター。
- 基本的に、点(ドット)がローソク足よりも下にある場合は「買い」
- 基本的に、点(ドット)がローソク足よりも上にある場合は「売り」
- 狙い目は「上にあった点が下に移動した時」もしくは「下にあった点が上に移動した時」
- パラボリックSARの点の隙間が広い場合は「本格的にトレンドが転換した」と判断。
- 精度を上げるためには「上下の点が逆転し、尚且つ隙間が開いた時を狙う」のが理想。
- パラボリックSARは「長期的なトレンドを捉える」トレード手法。
- スキャルピング、デイトレなど、トレードスタイルによって使い分ける。
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