FXテクニカル分析では「フィボナッチ」という数列がよく使われます。
そのフィボナッチ数列を利用したラインを表示して、
相場予想や、チャート分析を行います。
フィボナッチには様々なラインがあり、
代表的なラインが「フィボナッチ・リトレースメント」です。
フィボナッチ数列の基本や、リトレースメントの傾向を知り、
FXテクニカル分析に活かしましょう。
フィボナッチ数列とは?
フィボナッチ数列とは、13世紀のイタリアの数学者
「レオナルド・フィボナッチ」にちなんで名付けられた
不思議な特徴を持つと言われる数列、黄金比、黄金分割のことです。
このフィボナッチ数列は、自然界でも多く見られます。
有名なものでは、
「松ぼっくり」「花の花弁の数」「ひまわりの種の並び方」
「木の伸び方」「宇宙での星雲の渦」…。
更には「エジプトのピラミッド」「パルテノン神殿」にもこの法則が成り立ちます。
自然界の法則も含めて、世の中にはこの「黄金比」に従って動的均整を示すものが
多く存在すると言われています。
フィボナッチ数列の基本
フィボナッチ数列には法則があります。
フィボナッチ数列の法則は
左の数字を足した数が続きます。(1+1=2 1+2=3 2+3=5…)
0、1、1、2、3、5、8、13、21、34、55、89、
144、233、377、610、987、1597、2584………。
またどの数字も、1つ上の数字に対しては1.618倍の割合になると言われています。
正直、計算方法は必要ないね。
「不思議な数字」「黄金率」と覚えておけば問題ありません。
また、移動平均線で「21」「55」「89」などの数値を使う人もいます。
これは「フィボナッチ数列」から取った数字です。
私は20SMAと75SMAを使ってますが、
21SMAや89SMAなども有効に使える移動平均線です。
自分が良いと思った数値を利用しよう!
移動平均線 参考記事↓
フィボナッチ・リトレースメントの基本
では、そんなフィボナッチ数列を使用したライン、
「フィボナッチ・リトレースメント」の基本を学びましょう。
まずは「リトレースメント」を表示した画像を見てみましょう。
約167.800ポンド/円から、
約173.100ポンド/円にリトレースメントを表示させています。
基本的には、一つの山(谷)に表示させ、
「どの辺まで戻るか?」「どの辺で反発するか?」の判断材料に使います。
また、フィボナッチラインは「相場の状況」により使い分けます。
トレンド中に役立つフィボナッチラインや、
時間軸(期間)で分析するフィボナッチラインなど様々ですが、
「リトレースメント」は「レンジ相場」で役立つフィボナッチラインです。
メタトレーダー【MT4】で表示する場合は
「挿入」→「フィボナッチ」→「リトレースメント」で表示できます。
トレンド・レンジ 参考記事 ↓
フィボナッチ・リトレースメントの傾向
「0」と「100」の数値は、サポートラインと、レジスタンスラインと思ってOKです。
各ラインの参考記事↓
①では不思議なことに、バンドなどに当たってないのに、61.8ラインの辺りで反発してます。
これが「フィボナッチ」の凄い所だな!
前回の山(谷)に対して、どこまで戻って反発するか?という目安になります。
②では、レジスタンスラインの役割とバンドの力もあり、反発しています。
③はバンドの影響もあると思いますが、61.8ラインで綺麗に反発してますね。
④⑤⑥もそれぞれのフィボナッチライン辺りで反発しています。
このように、
どの辺で反発するか?という目安になるのが「フィボナッチライン」であり、
「レンジ」で役立つフィボナッチラインが「リトレースメント」です。
ボリンジャーバンド 参考記事↓
フィボナッチ・リトレースメントのトレード手法
フィボナッチは「大きな時間軸」程有効です。
相場のサイクルにフィボナッチを取り入れて考えたり、
どの辺で反発、「天井、底」になるのかの目安として使います。
相場サイクルの転換点をフィボナッチで予想するのか。
個人的には、エントリーに使うより、利確に使うことをオススメします。
反発することは多々ありますが、
その数値で「キッチリ」反発することは少なく「この辺」という感じの反発が多いことと、
「波の戻りや反発」の目安なので、
○○数値辺りで戻しだしたから「一旦利確しておく」という感じの使い方をオススメします。
反発する際に、他のサインと重複したらエントリーしても良いかも…
個人的には利確にしか使ってませんが、
大きな時間軸での「フィボナッチライン」は信頼性が増すので、
大きな時間軸での反発は、エントリーに使っても良いと思います。
まとめ
- フィボナッチ数列とは、不思議な特徴を持つと言われる数列、黄金比、黄金分割のこと。
- 一つの山(谷)に表示させる。
- どの辺まで戻るか?どの辺で反発するか?の判断材料に使う。
- フィボナッチラインは「相場の状況」により使い分ける。
- リトレースメントは「レンジ相場」で役立つフィボナッチライン。
- フィボナッチは「大きな時間軸」程有効。
- エントリーに使うより、利確時に使う。
コメント